郵政民営化にともなって、2006年に株式会社ゆうちょが設立されました。
翌年の2007年には株式会社ゆうちょ銀行と商号が変更され、現在の「ゆうちょ銀行」が誕生した形です。
元々、郵便局では貯金の取り扱いをしていました。
郵便、保険、そして貯金部門別れ、民間銀行と同じ立場になったと考えるとわかりやすいでしょうか。
各種商品やサービスもそのまま引き継がれており、他の銀行とは違った点が多く見られるのもゆうちょ銀行の特徴です。
ゆうちょ銀行のおすすめポイント
・全都道府県に支店があるので便利
・窓口は全国で約2万4千
・ゆうちょATMは入出金すべて手数料無料
・ゆうちょ銀行宛なら即時に送金
・貯金の種類が豊富
ゆうちょ銀行の取扱商品
通常貯金や定期貯金、定額貯金、財産形成貯金といった各種貯金サービスを中心に、投資信託や国債、年金保険といった資産運用に該当する商品も取り扱っています。
普通預金 | ○ | 定期預金 | ○ |
---|---|---|---|
積立預金 | ○ | 外貨預金 | – |
債券 | ○ | 投資信託 | ○ |
NISA | ○ | iDeCo | ○ |
FX | – | 純金積立 | – |
ロボアドバイザー | – | 保険 | ○ |
住宅ローン | – | カードローン | – |
ゆうちょ銀行の積立関連商品
自動積立定期貯金
通常貯金から自動的に定期貯金へとお金を積み立てられます。
最長6年、最高で108回まで積立可能で、長期的にお金を貯蓄したい時に適しています。
預入期間は3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年の中から選べ、上限を決め、通常貯金の残高に応じて一定額を積み立てるか、毎月一定額を積み立てるかも選べます。
1回あたりの積立金額は1,000円からで、1,000円単位で設定できます。
自動積立定額貯金
通常貯金から自動的、定期的に積立を行う商品です。
措置期間は預入日から起算して6ヶ月です。
毎月一定額を積み立てるか、上限を決めて通常貯金の残高に応じて一定額を積み立てるかを決め、1回あたり1,000から1,000円単位で預入が行なえます。
積立期間は最初の預入日から6年以内を対象に指定できるので、自分の状況に合わせて最適な期間を設定しましょう。
ゆうちょ銀行の預入限度額
メガバンクや地方銀行などの銀行では、預金をする際の限度額は上限が決められていません。
しかし、ゆうちょ銀行はすべての預金を合わせて預入限度額が1,300万円までと決められています。
ゆうちょ銀行ATM手数料
ゆうちょのキャッシュカードや通帳でATMを利用するなら曜日や時間帯に関係なく手数料は無料です。
他金融機関への送金などを行う場合は所定の手数料がかかります。
提携金融機関のキャッシュカードでゆうちょ銀行のATMを利用する際もやはり各金融機関の定める手数料が発生します。
ゆうちょ銀行 提携ATM手数料
提携ATMを利用する場合は、利用する曜日と時間帯によって手数料が変わります。
ゆうちょのキャッシュカードで提携金融機関のATMを利用する場合
取扱内容 | ご利用時間 | 手数料 |
---|---|---|
預入または払戻し | [平日]8:45~18:00 | 1回につき108円 |
[土曜日]9:00~14:00 | ||
上記以外(休日を含みます) | 1回につき216円 |
振込手数料
ゆうちょ銀行の振込手数料はATMを使うか、ゆうちょダイレクトを使うか、窓口を使うかで料金が変わります。
振込手数料を最小限に抑えるならATMかゆうちょダイレクトを使うのがベストで、窓口扱いだと振込手数料も少し高くなってしまいます。
取扱内容 | 払込金額 | ||
---|---|---|---|
5万円未満 | 5万円以上 | ||
ゆうちょ銀行あて振替 | 月5回まで無料 (6回目以降は113円) | ||
他金融機関あて振込 | 216円 | 432円 | |
通常払込み | 窓口 | 130円 | 340円 |
ATM | 80円 | 290円 |
ネットバンクのセキュリティ
ゆうちょダイレクトではいわゆるインターネットバンキングが利用できますが、セキュリティ対策が気になります。
ゆうちょ銀行ではトークンと呼ばれるワンタイムパスワード生成機、もしくはメールによるワンタイムパスワードの通知によってパスワードのセキュリティを高めています。
不正送金対策ソフトも無料で提供されており、当金などの取引が行われた際には登録メールアドレスに取引結果を送信、見に覚えのない取引が行われた場合にすぐ察知できるようになっています。
他にも暗号化通信やデジタル署名、自動的にログアウトできる自動タイムアウトなど、各種セキュリティ対策を実行し安全性を向上させています。
スマホアプリ対応
ゆうちょ銀行は現在のところスマホアプリには対応していません。
アプリはありませんがパソコン、スマホでゆうちょ銀行のサイトにアクセスし各種サービスを利用することは可能ですので、まったく問題ありません。
アプリがあった方がスマホでの操作は便利になりますが、将来的に専用アプリが配信されるのを期待するしかない状況です。
サポート体制 コールセンター対応
- ゆうちょコールセンター
フリーダイヤル 0120-108420(通話料無料)
受付時間
平日 8時30分から21時まで
土日祝日 9時から17時まで
12月31日から1月3日までは9時から17時まで
ゆうちょダイレクトに関する問い合わせは上記ではなくゆうちょダイレクトサポートデスクとなります。
フリーダイヤル0120-992-504(通話料無料)
受付時間
平日 8時30分から21時まで
土日祝日 9時から17時まで
12月31日から1月3日までは9時から17時まで
パソコン・スマホからのネットバンクの申込方法
ゆうちょダイレクトの新規申込はパソコン、スマホからでも行えます。
あらかじめゆうちょ銀行の総合口座通帳とキャッシュカードが必要なため、持っていない方はまずこちらを作りましょう。
ゆうちょダイレクトの新規申込はweb、電話、書面での申込がそれぞれ可能ですが、いずれもゆうちょ銀行のホームページから手続きや必要書類の印刷などが行なえます。
画面の指示に従いながら必要事項を入力するなどしていきましょう。
格付け・評価情報
ゆうちょ銀行はMoody”sとS&Pの2社により格付されています。
Moody”sによる格付は長期がA1、短期がP-1です。
S&Pによる格付は長期がA+、短期がA-1となっています。
不正利用被害の補償
ゆうちょ銀行では、ゆうちょダイレクトにおける不正利用被害が確認された場合、ゆうちょダイレクト規定などに基づいて被害額の全額、もしくは一部の額を補償しています。
ただし重大な過失があった場合には補償が受けられないケースや、補償額が減るケースもありますので、必ず規定をチェックしておきましょう。
電子決済サービス
電子マネー搭載キャッシュカードとして、Suica機能を持ったキャッシュカードを作成できます。
Edy搭載カードはすでに発行を終了していますが、発行済カードについてはこれからも通常通り利用可能です。
デメリットなポイント
ゆうちょ銀行のデメリットとしては預入限度額が挙げられます。
一般的な銀行とは違い、ペイオフで保護される上限金額である1,000万円までしか預金できないので、それ以上の金額を預けたい方には不便です。
1,000万円まではゆうちょ銀行で預け、残りは他の銀行に預けるなどしなければならず、高額の資金を預金したい場合は注意が必要です。
ゆうちょ銀行はどんな人におすすめ?
ゆうちょ銀行はネット上でも利用できるだけでなく、支店の数が非常に多いのが特徴です。
近くに他の銀行の支店が少なく不便だという方はゆうちょ銀行の利用がおすすめです。
取扱商品も充実しているので、他の銀行と遜色なく利用できます。
どんな目的で銀行を探していますか?
お金を出し入れする銀行口座
給料の受け取りや送金などに使う口座。
高金利の定期預金
まとまった資金を一定期間預けておきたい。
積立貯金でコツコツ貯める
毎月、自動的に貯金できる口座。