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ゆうちょ銀行の定額貯金がおすすめの理由

 2020/03/05 お金に関する豆知識   125 Views
定額貯金というのは、ゆうちょ銀行だけに存在する独自の金融商品です。他の民間銀行では「定期預金」という商品がありますが、ゆうちょ銀行の定額貯金には他にはないメリットが数多くあります。貯蓄を始めたいという人は検討する価値があります。

ゆうちょ銀行の定額貯金の特徴

定額貯金

ゆうちょ銀行の定額貯金には、「定額貯金」「自動積立定期貯金」「担保定額貯金」の3種類があります。そのままの名称である定額貯金が「定番商品」と言っていいでしょう。

  • 金利:0.01%(半年複利)
  • 一部解約:可能
  • メリット:一部解約しやすいので気軽に預けられる
  • デメリット:特になし

基本的には目立ったデメリットのない定額貯金が良いでしょう。オーソドックスで、一部解約を自由にできるというゆうちょ銀行らしいメリットがあります。一部解約可能ですので、6ヶ月以上預入している定額貯金なら、いつでも最小単位の1000円単位で出金可能です。

他行の定期預金(定期貯金というのはゆうちょ銀行独自の名称)では満期が設定されますが、ゆうちょ銀行の定額貯金は満期が設定されていません。必要になるまで定額貯金に預けておき、必要になったら引き出すという使い方ができます。一方で満期が設定されていないので出金手続きをしないとお金が預けっぱなしになるというデメリットもあります。

自動積立定額貯金

  • 一部解約:可能だが使いにくい
  • メリット:余ったお金などを計画的に貯められる
  • デメリット:一部の貯金は一部解約できない・貯金額に対して利息が少ない印象になりやすい

自動積立定期貯金は、普通貯金講座から定期的に一定額を天引きする形で積み立てていくものです。そのため、「一度に預けるよりも少しずつ貯金していきたい」という場合には自動積立定期貯金のほうが便利でしょう。少額ずつ預けていくことが可能なので、無理のないペースでゆっくり確実に貯金できます。

定額貯金のメリットである一部出金が若干使いにくいというデメリットがあります。口単位での出金ですが、1口の金額を自分で指定できないといった使いにくさがあります。

上手に使えば賢くお金を貯めることのできる方法です。口座にあるお金はつい使ってしまうという人におすすめできる定額貯金の方法です。

担保定額貯金

  • 一部解約:不可
  • メリット:口座残高が足りないときに引落できる
  • デメリット:貸付したときの利息が高い

担保定額貯金の特徴は、通常貯金口座のお金が足りなくなったときに定額貯金に預けた金額の90%まで自動貸付してくれる点です。他行にもある制度で、口座の残高に「マイナス」が付くことがあります。これは、口座振替に設定している公共料金の支払いが想定よりも高いときなどに起こる現象です。

定額貯金、他行で言う定期預金は「貯金はしたいが、自分の意思では難しい」という人でも貯金ができるようにした商品です。普通口座に残高が記載されないので、その分の金額は自分のなかで「ないもの」として処理できます。

ここで問題になるのが、普通口座からの引き落としに必要な金額が足りないときです。こういった場合に、担保定額貯金にしておくと、口座残高が不足していても引落に対応できます。

この担保定額貯金では、貯金額の90%までは自動貸付になりますが、利子は貸付金の0.26%と設定されており、通常の貯金での利子0.01%の26倍にもなります。貸付が発生した場合には、高い利子を支払うことになります。

使い勝手の良い定額貯金

預入期間後は自由に引き出せる

定額貯金は高金利でありながら、預入期間である6ヶ月が経過した後は、自由に引き出しができる便利な商品で、ゆうちょ銀行のヒット商品と言われています。

入出金で注意したいのは「1口単位」で行うという点です。通常の貯金なら「○○円貯金する」という形になりますが、ゆうちょ銀行の定額貯金では、「〇〇口貯金する」という形で貯金します。

ここが多少分かりにくいところですが、通常なら「1万円を貯金する」「引き出す額は自分で決める」ところを、ゆうちょ銀行の定額貯金では「1000円を10口貯金する」「引き出すときには1000円単位で」となっています。

定額貯金の1口の預入金額の種類
1000円、5000円、1万円、5万円、10万円、50万円、100万円、300万円 

出金で口単位で引き出すことになるので、小分けで出金できる1000円単位で貯金するほうが良いでしょう。

出金手続きに必要なもの
払戻請求書、定額定期貯金証書、届け印、本人確認書類

預入から6ヶ月経たないときに出金するとデメリットが発生します。預入から6ヶ月以内の出金は「据置期間内払戻」となり、通常貯金で使われる低いほうの金利が適用されてしまいます。手数料などを取られることはありませんが、貯金でもらえるはずの利息が減ってしまいます。

金利の特徴

定額貯金の金利は6ヶ月ごとに変動する段階金利です。これもゆうちょ銀行の独自の制度です。金利が変化するのは合計6回です。6ヶ月ごとに金利が変わるので、6回目の段階金利が適用されるのは預入から3年後です。ただし、現在の日本は超低金利ですので、すべて0.01%になっており、金利の変化はありません。

今後、金利が変更されたときには段階金利が適用される可能性はあります。出金のタイミングを計るヒントにもなるので、期間ごとの金利はチェックしておくと良いでしょう。

また、定額貯金の金利は預入から10年が経過すると通常貯金と同じ金利に下がってしまいます。そのため、預入から10年が経過した定額貯金は預けている意味がまったくありません。満期振替預入を使って上手に回避しておきましょう。

満期振替預入

ゆうちょ銀行の定額貯金には「満期がない」という珍しい特徴があります。そのため、自分の好きなときに貯金を引き出すことができます。一方で、手続きをしないと引き出すことができないというデメリットにもなっています。

注意点
特に注意したいのは、定額貯金は預入から10年が経過すると金利が通常貯金と同じになるという点です。放置しておくと、いつまでも預けっぱなしになりますし、しかも金利は優遇されません。何のための貯金なのか分からないことになります。

10年以上を定額貯金に預けて損をしないためには「満期振替預入」という制度を利用しましょう。これを利用することで、預入から10年経った事実上の満期の日に定額貯金のお金と利息が通常貯金口座に移動できます。

通常はこの設定で預入を開始することになりますが、設定し忘れることもありますし、最初はそうするつもりがなくても途中で変更したくなるかもしれません。そういった場合には設定を変更しましょう。

定額貯金の満期振替預入設定変更に必要なもの
払戻請求書、定額定期貯金証書、届け印、本人確認書類

事実上の満期10年を待たずに出金するには窓口やゆうちょダイレクトでの手続きが必要になります。一部出金でも同様です。定額貯金の引き出しは全国どこのゆうちょ銀行で受け付けています。

どのくらいの利息が付く?

定額貯金に預けたときに付く利息は、金利0.01%から計算することができます。本来なら6ヶ月ごとの段階金利ですが、現在は金利が0.01%から変わりません。

定額貯金に100万円預けたときの利息

預入期間 その預入期間で増えた利息 預入からの合計利息
6ヶ月 50円 50円
1年 50円 100円
1年6ヶ月 50円 150円
2年 50円 200円
2年6ヶ月 50円 250円
3年 50円 300円

マイペースで貯金できる自動積立定額貯金

預け方を細く設定できる

1.預けるタイミング

自動積立定期貯金は細かく何度かに分けて貯金していくタイプの定額貯金です。最大108回に分けてお金を預けられます。預けるタイミングは「毎月」と「特別月」の2種類です。

「毎月」を指定すると、毎月指定の日に積み立てます。一般月とは別に年6回まで積み立て日を設定できるのが「特別月」という指定方法です。

この2種類は積立金額を含めて別々に設定でき、「一般月のに設定」「特別月のみ設定」「一般月も特別月も両方設定」のいずれも可能です。

たとえば、毎月25日の給料日に一般月で積み立てておき、6月と12月のボーナス月に特別月を設定するといった使い方ができます。

2.預ける金額

預ける金額を決める方法は2種類あります。ひとつは毎回「決めた金額」を積み立てる方法で、自分で積立額を決められるので積立貯金額を管理しやすいのがメリットです。

もうひとつは、「余ったお金を預ける」という方法で、「通常貯金残高を指定の金額になるまで積み立てる」と事前に設定しておきます。

たとえば、通常貯金口座の残高が100万円になるように「余ったお金を預ける」と設定すると、通常貯金残高が105万円になったときに、100万円を超えている分の5万円が積み立てられます。

預入期間後は自由に引き出せる

自動積立定期貯金は積み立てた後は、通常の定額貯金と同じように運用されます。そのため、通常の定額貯金のメリットである自由な出金も可能です。ただし、自動積立定期貯金では預入6ヶ月後自由に引き出し可能な額の取扱いが若干複雑です。

たとえば、毎月1回の指定日に1万円ずつ積み立てるとすると、預入後6ヶ月には6万円が貯まっています。9ヶ月後には9万円が積み立てられます。ところが、この9万円のうち自由に引き出せるのは預入後6ヶ月が経過した3万円のみになります。

常に「預入後6ヶ月が経過していない分は引き出せない」というのが自動積立定期貯金での出金のルールです。引き出せる金額が少し分かりにくいので注意しましょう。

どのくらいの利息が付く?

自動積立定期貯金に毎月1回1万円ずつ預けたときの利息を計算してみましょう。金利は通常の定額貯金と同じく0.01%ですが、多少事情が変わっています。

預入期間 総積立額 その期間内で増えた利息 預入からの合計利息
6ヶ月 6万円 1.75円 1.75円
1年 12万円 4.75円 6.5円
1年6ヶ月 18万円 7.75円 14.25円
2年 24万円 10.75円 25円
2年6ヶ月 30万円 13.75円 38.75円
3年 36万円 16.75円 55.5円

一般月で1万円ずつ積み立てた場合には3年経過後には約55円の利息がつきます。一方、通常の定額貯金に36万円預けていると、3年で108円の利息がつきます。ゆっくり貯金していくので、その分利息の額が少なくなっています。

残高不足に対応している担保定額貯金

自動貸付機能

担保定額貯金の特徴は、通常貯金の残高が不足したときに、その定額貯金を担保として自動貸付を受けるようにしてくれる点です。この自動貸付機能は「定額貯金に預け過ぎたときの保険」のようなものです。

担保定額貯金の90%まで自動貸付され、通常貯金の不足分を補います。このような特殊な仕様になっているため、担保定額貯金は他の定額貯金とは異なる点がいくつかあります。

特徴
最も大きな特徴と言っていいのが、「一部出金ができない」という点でしょう。しかし、定額貯金であることには変わらないため、引き出し時期は自由に決められます。担保定額貯金では、出金するときには一部出金ではなく全額引き出しとなります。

また、担保定額貯金には満期が設定されています。預けのから10年が経つと自動的に解約されて、自動的に通常貯金に全額振り込まれます。貸付が発生した場合には、貸付期間は最長で2年です。

2年以内に担保定額貯金が満期を迎える場合には、担保定額貯金の満期が貸付期限です。期限内に返済でいなかった場合には担保定額貯金は自動的に払い戻しされ、払戻金から貸付金を支払った残りを通常貯金に入金します。

貸付金の利子に注意

担保定額貯金は自動貸付という制度があるため、お金の管理が下手な人でも公共料金の引き落とし忘れなどの事態にならないというメリットがあります。

ただ、この自動貸付の金利は0.26%となっているので注意しましょう。定額貯金の金利は0.01%ですので、高額・長期間の貸付になったときに、利子が利息を超える可能性があります。

たとえば、100万円を担保定額貯金に預けて、50万円の貸付を1年間受けたとすると、利子は1300円となります。利息は100円なので1200円も損していることになります。クレジットカードの引き落としなど高額の引き落としが予想されるときには、担保定額貯金の元本割れを発生させないよう口座にお金を残しておきましょう。

短期間で少額の貸付なら利子はさほど気にする必要はないでしょう。公共料金の支払い口座をゆうちょ銀行の口座にしておき、いざというときのために担保定額貯金にいくらか置いておくというのが賢い利用方法でしょう。

まとめ

ゆうちょ銀行の定額貯金は独特なスタイルの定期預金です。低額から気軽に始めることができるため、「まずはどこかに定期預金したい」という人に向いています。

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若松 貴英

若松 貴英

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小企業主資産相談業務)・AFP(日本FP協会認定)/金融業務検定(法務上級)/銀行業務検定(法務2級・財務3級・税務3級)など。銀行勤務時は融資のスペシャリスト」(悪く言えば「融資しか知らない」)として勤務していました。そのため「借入」に対しる知識や経験には自信があります。

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