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シンジケートローンとは?わかりやすく解説

金融用語集   500 Views

企業や個人事業主にとって、上手に資金調達を行うことは、ある意味最重要課題でもあります。最も身近な資金調達手段は、銀行などからの金融機関融資ですが、最近は様々な資金調達手段が登場しています。

シンジケートローン」も、最近取扱が増加している資金調達手段の一つです。

シンジケートローンとは?

「シンジケート・ローン」とは、複数の金融機関がシンジケート団を組成して、各金融機関が一つの契約における同一の契約条件に基づき行うローンのことです。

例えば、ある企業が10億円の事業資金が必要となったとします。

融資を行う銀行側の判断では、10億円の融資を1つの銀行でたけで対応するのが難しい場合もありますが、これを5つの銀行で2億円ずつ融資できそう、といったケースも考えられます。

ただし借入を必要とする企業側は、5つの銀行にそれぞれ条件面などの交渉を行わなければいけず、非常に大きな負担となります。

そこで5つの銀行が集まって「シンジケート団」を形成し、企業とシンジケート団で交渉を行うことで、一度に10億円分の融資交渉を行います。

シンジケート団(複数行)のうち、1つの銀行が団を代表することになりますが、通常は主要な取引金融機関が代表となります。

この主要取引銀行を「主幹事行=アレンジャー」と呼びます。

そしてエージェントと呼ばれる金融機関が、借入会社と各貸付金融機関との間の資金決済業務などの取りまとめを行います。通常は、エージェントはアレンジャーを務める金融機関が兼務します。

アレンジャー(エージェント兼務)銀行以下、合計5行がシンジケート団に参加し、企業側に各2億円、合計10億円のシンジケートローンを提供する仕組みです。

シンジケートローンの種類

シンジケートローンには、大きく次の3つの種類があります。

①コミットメントライン

予め設定した融資枠金額・期間の範囲内で、借入人の請求に基づき、短期の融資を実行することを約束(コミット)する契約です。安定的な運転資金枠や緊急時の保険的な資金枠として利用される取引です。

②ターム・ローン

証書貸付形態とし、主に長期的な運転資金、設備資金、リファイナンス資金として利用される取引です。

③コミット型タームローン

予め設定した融資枠金額・期間で、借入人の請求に基づき、長期の資金を実行することを約束(コミット)する契約です。資金調達時期が未確定な、長期的な運転資金、設備資金、リファイナンス資金の資金枠として利用される取引です。

シンジケートローンのメリット

①銀行側のメリット

高額融資はそれだけリスクを背負う融資です。先の例では1行で10億円のリスクのある融資を、複数の銀行が対応することでリスク分散が図れます。

またアレンジャーとなる銀行は「アレンジメントフィー(手数料)」を取引先から得ることができます。金利収入以外に手数料収入も得ることができます。

②企業側のメリット

先に述べたように10億円必要であっても、2億円ずつ5行に交渉を行うのは、非常に大きな負担となります。

10億円のシンジケートローンでは、アレンジャーとの交渉のみで複数の金融機関から多額の融資を受けることができます。事務負担の軽減につながります。

当然、1行だけでは対応が難しい高額の資金調達が可能になる点も、企業側のメリットです。

シンジケートローンのデメリット

シンジケートローンでは、利息の他にアレンジャーやエージェントに対して手数料を支払う必要があります。利息支払以外に手数料負担が発生することになります。

シンジケートローンは、通常億円単位の高額融資ですので、それだけ利息負担も高額になることにも注意が必要です。

コストが増大することになりますので、これがシンジケートローンのデメリットということになります。

まとめ

特に業績の好調な中小企業に対して、取引銀行などから「シンジケートローンを利用してみませんか」と提案を受けることが、最近では増えています。高額の資金調達が可能な手段としては有効なシンジケートローンですが、利息以外に手数料負担も大きくなります。

最近の銀行業界では低金利の影響で、利息収入が激減している状態が続いています。利息収入に代わる収益源として手数料収入を確保したいと考える銀行経営の思惑もあります。

この点もよく考え、自社で必要であればシンジケートローンの提案を検討することも必要でしょう。

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ライター紹介 ライター一覧

若松 貴英

若松 貴英

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小企業主資産相談業務)・AFP(日本FP協会認定)/金融業務検定(法務上級)/銀行業務検定(法務2級・財務3級・税務3級)など。銀行勤務時は融資のスペシャリスト」(悪く言えば「融資しか知らない」)として勤務していました。そのため「借入」に対しる知識や経験には自信があります。

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