1. 借入DX
  2. 不動産担保ローン
  3. 不動産担保ローン審査甘いランキング

不動産担保ローン審査甘いランキング

 2023/06/07 不動産担保ローン   111,459 Views

「不動産担保ローンの審査は通りやすい!」このような紹介を行っているサイトを見かけます。

不動産担保ローンは、その名の通り不動産を担保として利用するローンのことです。万が一利用者が返済不能となった場合、あらかじめ担保として提供された不動産を処分することで債権の回収を図ることができます。

そのためにカードローンなどの無担保ローンよりも審査に通りやすい。これが「不動産担保ローンの審査は通りやすい!」と説明している理由でしょう。

果たして、その通りなのでしょうか。

不動産担保ローン審査甘いランキング

表はスライドしてご覧いただけます
審査難易度 不動産担保ローン 適用金利(実質年利) 借入可能金額 コメント
甘い アイフルビジネスファイナンス 2.49%~14.8% 100万円~1億円 「アイフル」の完全子会社で利便性、安心感は抜群。事務手数料が無料で借入可能で実費以外の余計な負担とも無縁。最高1億円までの高額融資が可能。担保物件の所有者や抵当順位が不問で、柔軟な審査が期待できます。
アサックス 2.600%~5.900% 300万円~10億円 最高10億円を比較的低金利で借入可能。申込から最短3日のスピード融資。首都圏限定ですが、担保不動産条件も緩くなっています。独立系金融機関ながら東証一部上場ですので安心して利用できます。
つばさコーポレーション 4.000%~15.000% 上限なし(担保評価内) 全国対応、借入金額の明確な上限が決められていませんので、条件次第で高額融資も可能。看板商品の「スーパーサポートローン」の低金利が魅力。ネット申込は24時間対応、申込から1週間程度のスピードも魅力。
日宝 4.000%~9.900% 50万円~5億円 上限金利9.9%と10%を切る低金利。最高5億円の高額融資も可能。インターネットからの申込で最短即日融資が可能。担保不動産の条件も緩く柔軟な審査が期待できます。
マテリアライズ 年5.0%~9.8% 100万~1億円 担保可能なものは一戸建て、マンション、土地、収益物件、別荘、借地権、底地、共有持分調整区域、再建築不可物件など多岐に渡ります。全国対応が可能です。独自の審査基準を設け、一般的に同業他社が難しい案件でも可能です。
トラストホールディングス株式会社 3.450%~7.450% 100万円~10億円 最短即日融資可能のスピードが魅力。上限金利は7.45%と低めですが、一方、事務手数料は上限5.5%と高めですので注意が必要です。最高10億円の高額融資が最長30年で借入できます。
ジェイエフシー(JFC) 5.860%~15.000% 300万円~5億円(5億円以上相談可) 最短3日のスピード融資が魅力。ネット申込で24時間対応しています。借入可能金額は最高5億円となっていますが、5億円以上の借入希望も相談に応じています。銀行融資が難しい方でも審査に合格できるチャンスもあります。
クレジットのニチデン 4.800%~14.600% 50万円~1億円 関西圏でおすすめの不動産担保ローン。4種類の返済方法が選択でき、来店不要で借入可能。担保不動産の条件も柔軟で、審査基準も低めに設定されています。
総合マネージメントサービス 3.400%~9.800% 30万円~5億円 上限金利9.8%の低金利、融資までの日数最短3日のスピードが魅力。借入金額は最高5億円ですが、5億円以上の相談にも応じてくれます。担保不動産条件も緩く、4種類の返済方法を選択できます。
株式会社エム・アール・エフ 4.000%~9.900% 100万円~3億円 国家資格保有のスタッフによる対応が評判。訪問サービスも実施。「長期間元金据置プラン」「ブリッジプラン」「オーダーメイドプラン」といった様々なプランからニーズに応じて商品を選択できます。
三鷹産業株式会社 6.000%~15.000% 50万円~1億円 申込から最短24時間以内での借入が可能。不動産担保ローンでは金利が高めですが事務手数料は不要。関西圏限定ですが担保不動産条件も緩く、比較的借りやすい不動産担保ローンです。
トライフィナンシャルサービス 6.800%~14.850% 300万円~1億円 年齢制限なし、2番・3番抵当、持分、借地等の不動産でも対応可能。フリーローンを主力とした消費者金融の商品ですので、銀行よりも審査基準が低めであることが予想されます。
普通 セゾンファンデックス不動産担保ローン 2.650%~9.900% 100万円~3億円 全国対応で最短3営業日での審査回答のスピードが魅力。変動金利と固定金利のどちらかを選択できますが、変動金利の上限の低さが人気。セゾングループの不動産担保ローンですので安心して利用できます。
中央リテール 8.200%~9.800% 最高3,000万円 おまとめローン専門で不動産担保ローンの場合、最大3,000万円までのおまとめが可能。審査回答まで最短2時間のスピードは魅力。全員国家資格保有の担当者がしっかり相談に応じてくれます。
厳しい 関西みらい銀行フリーローン不動産担保型 2.900%~9.800% 100万円以上5,000万円以内 銀行ならではの低金利が魅力。団体信用生命保険(ガン保障付きプラン)を付与可能。資金使途自由、おまとめでも利用可能です。りそなグループの商品ですので安心して利用できます。
住信SBIネット銀行不動産担保ローン 2.950%~8.900% 300万円以上1億円以内 下限金利2.95%と業界屈指の低金利。ただし融資金額の2.0%の事務手数料が必要です。申込から借入まで3週間から1ヶ月かかりますのでスピード借入には対応できません。
スター不動産担保ローン 0.850%~8.350% 100万円~1億円 上限金利の低さが魅力の東京スター銀行取扱の不動産担保ローンです。本人以外の親族所有の不動産も担保として活用できます。個人向け限定ですが、おまとめなどにも利用できます。
楽天銀行不動産担保ローン 2.790%~9.390% 100万円以上1億円未満 ネット銀行ならではの低金利が人気。事前審査回答は最短即日ですが、申込から融資までは最短3週間必要です。繰上返済手数料無料で、借入後の計画的な返済を進めやすくなっています。
オリックス銀行不動産担保ローン 3.300%~3.675% 1,000万円以上2億円以内 最高2億円までの借入金額、業界屈指の低金利は魅力。ただし「個人向け」「資金使途限定」「対象地域限定」「担保不動産条件限定」などの諸条件はかなり厳しく設定されています。

※2023年6月当社調べ

不動産担保ローンとはいえ、審査は確実に行われる

不動産を担保とすることにより、確かに審査が合格しやすいという側面はあると思います。しかし金融機関のローンですので、審査は確実に行われ、審査基準も各社異なっています。「不動産担保ローンだから絶対に審査が通る!」とは決していうことはできません。

不動産担保ローンの審査での主なポイントは以下の2点です。

①不動産の担保価格

担保として提供される「不動産価格が申込金額を上回っていること」が大きなポイントです。

不動産価格は様々な項目から、金融機関や金融機関出入りの不動産鑑定士が評価を行います。その正確な価格を申込前から知ることは困難です。

最近では事前相談などで、あらかじめ不動産担保価格を知ることができる金融機関サービスも登場しています。また知り合いに不動産業務に従事している方がおられる場合は、一度相談してみるのもよいでしょう。

②返済能力

不動産担保ローンとはいっても、申込者の返済能力が重視されることには変わりありません。申込者の収入、勤務先、勤続年数、他社借入状況など、無担保ローンの審査と同様の項目で判断が行われます。

とくに「収入」「他社借入状況」は審査に大きな影響を与える項目です。収入が多くても、他社借入金額が多い場合は、以後の返済に大きな支障を与えます。

不動産担保ローンはその性質上借入金額が高額になるケースの多いローンです。その分十分な返済能力が求められることになるでしょう。

銀行よりもノンバンクの不動産担保ローンが審査が通りやすい

ローンの審査では、一般的に以下のようなことがいわれています。

借入先 金利 審査基準
銀行ローン 低い 厳しい
ノンバンク(消費者金融など) 高い 甘い

これは不動産担保ローンの分野でも同様です。銀行の不動産担保ローンでは、安定した収入とともに「不動産担保設定が第一順位である」といった担保面での条件も厳しくなっています。

一方、ノンバンクの不動産担保ローンでは、②返済能力よりも①不動産の担保価格が重視される傾向にあります。不動産の条件面でも「第二順位以降でも可能」といった柔軟な条件が加味されている先もあります。

とはいっても、審査に通るかどうかは申込者次第。

とくに借入希望金額に応じた収入などの返済能力が不足している状態で、仮に審査に合格できたとしても、すぐに提供した不動産を手放す結果となりかねません。

「ご利用は計画的に」
これは不動産担保ローンであっても、当てはまる文言なのです。

おすすめ不動産担保ローンランキング

不動産担保ローン 適用金利(実質年利) 借入可能金額
つばさコーポレーション 4.000%~15.000% 上限なし(担保評価内)
ビジネクスト株式会社 2.49%~14.8% 100万円~1億円
日宝 4.000%~9.900% 50万円~5億円

不動産担保ローンの審査基準

不動産担保ローンの審査において重要視されるのは「担保評価」「返済能力」の2点です。これまでの金融機関はどちらかと言えば「担保評価」を重視していました。担保物件を処分することで、万が一返済不能となっても貸出債権を回収できるためです。

しかしバブル経済崩壊以後の、いわゆる「担保主義」は金融機関の間では非常に問題視されるようになっています。そのため近年では、「担保評価」と合わせて「返済能力」もきちんと判断されるようになっています。

「返済能力」の判断は一般的な無担保カードローンなどと同様です。その基準は金融機関により若干の差はありますが、その内容はおおむね一致しています。主な判断項目は以下の通りです。

①他社借入・返済状況

  • 他社の借入金額が多くないか
  • 他社で返済遅延を行っていないか
  • 個人信用情報機関の情報に事故はないか

②収入状況

  • 借入希望金額に対して収入金額が少なくないか
  • 返済負担率(年間返済額÷年収)の割合が高すぎないか(一般的には35%以内が目安)

審査では単純に収入が多いか少ないかではなく、借入希望金額に対して収入が多いか少ないかを判断することになります。

③勤続年数・事業年数

  • 勤続年数・事業年数は短すぎないか(一般的には2年以上あれば問題なし)

④雇用形態・職種・業種

収入の安定性を判断する項目として、雇用形態・職種・業種なども評価されます。

雇用形態では、「正社員>契約社員>派遣社員>アルバイト・パート」の順で高い評価を得ることができます。職種では公務員や大企業勤務の方が高く評価されます。

業種では、サービス業や飲食業勤務の方は経営が不安定としてやや評価が低くなります。

⑤税金未納・税金滞納

  • 税金に未納・滞納はないか

税金を支払っていない場合、不動産を処分しても、第一優先として税金返済に充当されてしまいます。仮に抵当権(根抵当権)が第一順位だとしても、税金の回収が優先されてしまいます。

そのため返済不能時に税金滞納分を税務署に支払われてしまい、その結果貸出債権を回収できないリスクがありますので、税金未納者・滞納者は不動産担保ローンの審査に合格することはできません。

不動産担保ローンの審査においては「担保評価」「他社借入状況」「収入状況」「税金納付状況」の4点が大きなウエイトを占めています。

これらの項目がしっかりしておけば、無担保ローンに比較すると「勤続年数」「雇用形態」などはそれほど重要視されない傾向にあります。

ライター紹介 ライター一覧

若松 貴英

若松 貴英

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小企業主資産相談業務)・AFP(日本FP協会認定)/金融業務検定(法務上級)/銀行業務検定(法務2級・財務3級・税務3級)など。銀行勤務時は融資のスペシャリスト」(悪く言えば「融資しか知らない」)として勤務していました。そのため「借入」に対しる知識や経験には自信があります。