1. 借入DX
  2. お金に関する豆知識
  3. 警察共済組合とは?貸付の種類や限度額をわかりやすく紹介

警察共済組合とは?貸付の種類や限度額をわかりやすく紹介

お金に関する豆知識   645 Views

警察官は、国民の安全を守るための仕事をしているため、時には危険な任務につかなければならず、そのために公務員としてもトップクラスの高給となっていますが、突然の冠婚葬祭費や支払いに対応できなくなることもあります。

そういった場合でも、警察共済組合から借入することが可能です。一部には「警察官は民間の金融機関からお金を借りられない」という噂もありますが、まったくのデマです。

警察共済組合の貸付制度とは

貸付の種類

警察共済組合では、住宅や自動車の取得で必要な資金を貸付する制度を設けています。組合員として1年以上の期間が必要となりますが、必要な資金を非常な低金利で借りることが可能です。保証人や担保は不要で、給料やボーナスからの天引きで返済できます。お金に余裕があるときには臨時の返済をすることも可能です。

申し込みは所属と通じて行うことになっており、各所属の共済担当に申し出ましょう。

貸付の種類

  • 一般貸付:物品の購入や冠婚葬祭などに伴う資金、共済組合以外の事業者からの借入の返済のための資金、海外赴任の準備のための資金など
  • 住宅貸付:住宅および住宅用地の取得の資金、金融機関から借入した住宅ローンの借り換え、介護設備の整備、水害・震災・火災などの被害にあった住宅の復旧資金など
  • 医療介護貸付:医療や介護を受けるための資金
  • 災害貸付:災害、盗難などによる損害を回復するための資金
  • 高額医療貸付:高額療養費の資金
  • 出産貸付:出産のための資金
通常は組合員期間が1年未満ときには貸付を受けることはできませんが、高額医療と出産についてはこの条件を満たしていなくても利用できます。

一般貸付

最も資金使途が自由なのが一般貸付です。生活に必要な物品の購入などに使うことができます。

一般貸付の概要

貸付の種類 貸付の事由 貸付限度額 返済期間 金利
普通貸付
  • 物品購入
  • 冠婚葬祭
  • 入校
  • 人事異動に伴う資金
300万円まで 30年以内 1.98%
債務弁済 共済組合以外の事業者から借入した資金の返済 300万円まで 30年以内 1.98%
海外赴任 海外赴任の準備のために資金が必要なとき 300万円まで 2年 1.98%

住宅貸付

住宅貸付は、自分が居住するための住宅の購入だけでなく、住宅ローンの借り換えや介護設備を整備する際にも利用可能です。

貸付の種類 貸付の事由 貸付限度額 返済期間 金利
住宅貸付 住宅および住宅用地の取得 貸付総限度額まで 30年以内 1.98%
住宅ローンの借り換え 貸付総限度額まで 30年以内 1.98%
介護住宅
  • 介護設備の整備された住宅の購入
  • 既存の住宅の介護設備を整備する場合
300万円まで 30年 1.88%
災害住宅 水害・震災・火災などの被害にあった住宅の復旧のための資金 300万円 30年以内 1.84%
特別住宅 組合員期間が20年以上で7年以内に退職を予定している人が住宅または住宅用地を取得する場合 500万円 7年以内 1.98%

特別住宅貸付は、長年勤めた人が住宅を取得する場合に適用されるもので、返済期間は基本的に7年となっていますが、在職中は利息だけの返済も可能となっています。

その他の貸付

貸付の種類 事由 限度額 返済期間 金利
医療介護
教育貸付
医療、介護または教育を受けるための資金 貸付限度額以内 30年以内 1.88%
災害貸付 水害・火災・盗難などの損害を回復するための資金 200万円まで 30年以内 1.84%
高額医療費貸付 高額療養費の給付が見込まれる医療への資金 高額療養費相当額 無利息
出産貸付 出産のための資金 出産費 無利息

貸付限度額・返済方法

基本給から限度額が決まる

警察共済組合で借入するときには、すべての借入について「総限度額」という額を設定しています。これは申込時の基本給に組合員期間の年数に対応する割合を掛けた額で、これ以上の額が貸付されることはありません。

たとえば、一般貸付では限度額が300万円となっていますが、計算式で算出された「総限度額」が300万円以内であるときには、低いほうが限度額となります。

組合員期間(1年未満切捨)
5年まで 基本給×12
6年~10年 基本給×36
11年以上 基本給×75

組合員期間が20年で、基本給が36万円という人は、36万円×75=2700万円が貸付総限度額となります。住宅貸付や教育貸付などでは、この2700万円いっぱいまで借入することが可能です。ただ、住宅貸付で総限度額まで借入しているときは、急な資金が必要になったときでも医療介護費などを借りることができなくなるので注意しましょう。

返済方法は2つ

返済は基本的に給与からの天引きとなりますが、支払い方法は「元利均等」と「元金均等」の2つから選択します。元利均等は、元金と利息を併せた毎月の返済額を一定にする方式で、支払っている間に元金と利息の割合が徐々に変化する方式です。

毎月の返済額が一定なので生計の管理がしやすいというメリットがありますが、返済期間が延びる傾向があります。一方、元金均等方式は元金の部分を均等で割って毎月、そこに利息を上乗せして支払っていく方式です。元金均等よりも当初の返済額が大きくなるというデメリットがありますが、返済総額は少なくなるというメリットがあります。

警察共済組合で借りるメリット・デメリット

メリット

組合員となって1年が経過すれば誰でも利用可能という点はメリットです。給与やボーナスから天引きして返済できるので払い忘れということも起きません。また、毎月の返済以外に繰り上げ返済も可能で、そのときの手数料は無料です。

お金を借りる手続きを職場で済ませることができるので手間がかかりません。また、通常の金融機関に比較して格段に金利が低いという点もメリットでしょう。共済組合からの借入では金利は高くても1.98%です。一般の金融機関では、どれだけ低くても10%を切ることはレアケースであるため、かなり返済総額を抑えて借りることが可能です。

デメリット

デメリットとしては、貸付の種類で限度額が異なっている点で、使い勝手は多少良くないと言えるでしょう。また、勤続期間によって限度額が決まってしまうのもデメリットと言えます。また、退職までに完済できないときには、退職金のなかから一括で返済しなければなりません。

転職するときも同様です。また、所属の共済担当に申し出て借りるものであるため、同僚にはかなり高い確率でバレてしまいます。この点もデメリットと言えるでしょう。

警察共済組合から借りられないとき

警察官は民間からお金を借りられないというデマ

良く言われることに、「警察官だから民間からお金を借りることはできない」「警察官は借金できない」というものがありますが、これはまったくのデマで、実際はほとんどの金融機関で借入することが可能です。

警察官はお金を借りられないと言われるようになる背景には、お金を借りる、つまり借金は悪いことであり、そういったことを公僕の警察官がすることは許されないというイメージが先行していることがあります。

確かに、お金を借りることは誰かに対して債務を負っていることですが、遅れることなく返済をしているのであれば、どこにも悪いことはありません。警察官とはいえ、市民としての生活を営んでいますから、何かの用事でお金を借りる必要性も出てくるでしょう。

警察官は世間の人たちから信頼される存在でなければなりません。子供たちにとっては憧れであり、模範的であることが求められます。警察が腐敗していないからこそ、日本は安全で安心して暮らせる国として発展してきた歴史もあります。

警察に勤務している人なら、誰もが責任感を背負っていると思っているでしょう。普段から誰に見られても問題なく行動することが常に求められています。そのため、消費者金融などからお金を借りることが悪いことであるかのように勘違いしてしまいがちです。

実際は闇金といった違法業者とかかわりを持たない限り、お金を借りること自体に問題はまったくありません。

お金を借りるとクビになる?

警察官といっても職務を離れたときには民間人です。民間人が銀行や消費者金融などからお金を借りても違法ではないのと同様、警察官が正規の業者・銀行からお金を借りるのは違法ではありませんし、借りたからといって情報が署内に漏れてクビになるといったことはありません。

ただし、お金を借りる状況によっては懲罰の対象になりますし、最悪では懲戒免職処分が下ることもあります。たとえば以下のようなケースでは問題となるでしょう。

  • 借りたお金を返さずに踏み倒す。
  • 闇金などの違法業者からお金を借りる。
  • 取り立てが職場にまでやってくる。
  • 借りたお金で違法性のあるものを購入する。
借りたお金は返すというのは、誰にでも共通することです。借りたお金を返さないでいると、借入先から連絡が来ます。もし催促や督促などを無視し続けると、裁判を起こされますし、催促の電話に出ない状態を続けていると職場に取り立てがやってきます。

取り立て行為は、本人との連絡が取れなくなったら直接職場に行ってもよいことになっており、その場合には同僚や上司に問題性のある行動としてとらえられるでしょう。

闇金もお金に困っている人に巧みに取り入ってだまそうとしてきますし、借入金で違法なものを購入すると、それだけで厳罰処分の対象となります。警察官は、「お金を借りたらクビになる」のではなく、借り方やお金の使い道、返済などで問題が起きたときに免職といった処分を受けるということです。

民間の金融機関で警察官の信頼は絶大

警察官という職業は、社会的責任や一般の人たちからの信頼性の高い職業のひとつです。お金を貸出する金融機関は、どの職業であっても、一定の条件をクリアしないと審査に通しませんが、警察官という職業の信頼は絶大ですので、よほど金融履歴で問題がない限り審査にはおおよそ通過できるでしょう。

消費者金融でも銀行のカードローンでも、だいたいは以下の条件を満たしていれば審査には通過できます。

  • 20歳以上65歳未満
  • 安定継続的な収入
  • 他社での借入件数・借入額が大きすぎない
  • 過去5年から10年の自己破産や債務整理の履歴がない

20歳以上の警察官であって、初めてお金を借りるといった場合には、おおよそ審査には通過できます。他社借入は件数が1件や2件程度なら問題はないでしょう。

金融機関の審査で最も重視されるのは、収入の安定性です。もし勤務先が倒産すると、その人は失業してしまうので返済が難しくなってしまいます。ところが警察は一般の企業とは違って、倒産するリスクがありません。退職や不祥事によって失職しない限り、定年までずっと勤務を続けられる職業です。そのため、金融機関では個人属性の高い人とみなされます。

銀行のカードローンで借りる

誰にでも利用できる民間の金融機関として代表的なのは、銀行と消費者金融の2つです。通常はこのどちらかから借りることになるでしょう。共済組合からの借入では資金使途が限られますし、自分の自由に使えるお金として借りるのは困難ですが、銀行・消費者金融では資金使途は自由です。

審査によって決定した限度額の範囲内で何度でもいくらでも借りることができて、返済も毎月1回で済みますし、返済方法も多彩で使いやすい商品です。

資金使途が自由なローンとしておすすめできるのは、銀行のカードローンです。カードさえあればコンビニのATMなどを使って借入・返済ができて、金利も低めです。

金利が低いということは審査も厳しいということを意味しますが、警察官であれば信頼性は抜群ですので、今まで分割払いやローンなどで返済の遅延がない限り審査には高い確率で通過するでしょう。

メガバンクと呼ばれる三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行それぞれにカードローンを提供しています。地方銀行もカードローンを提供しており、便利に使えます。金利はおおよそ、年率14%程度です。ネットバンクには10%前後という低い金利で貸出するカードローンもあります。

銀行は「自分の銀行の顧客には優しい」という傾向があり、給料の支払い口座や公共料金の引落口座などで使っていて、メインバンクとしている銀行ではローンの審査が若干優遇される傾向があります。銀行で借りることを考えるのであれば、まずは自分のメインバンクのカードローンを検討してみましょう。

銀行の目的別ローンで借りる

もしローンの利用目的がはっきりしているのであれば、銀行の目的別ローンも検討してみましょう。目的別ローンの代表的なものが住宅ローンやマイカーローンで、いったん借りたら後は返済する一方となるローン商品です。共済組合からの借入も目的別ローンの一種と考えていいでしょう。

ただ、共済組合のローンはあまり多彩な資金使途に対応していません。貸付事由として物品購入や冠婚葬祭などが挙げられていますが、それ以外ではおおよそ仕事に関連するものや住宅関連ローンで、自由度は高いとは言えません。

銀行の目的別ローンには、デンタルローンという歯科にかかる費用を貸出するものや、趣味の品物を買うためのローン、旅行にかかる費用を支払うためのローンなど多彩に商品を揃えています。なかには、目的別ローンであるのに「フリーローン」という商品もあり、資金使途を自分で決めることができます。こういった自由さは共済組合の貸付制度にはありません。

また、目的別ローンは金利が低めに設定されていることが多く、返済も楽にできます。共済組合ほどではありませんが、低い金利だと10%前後から提供されています。使いみちが決まっているときには、銀行の目的別ローンが良いでしょう。三井住友銀行や三菱UFJ銀行のような都市銀行だけでなく、地方銀行には有利な条件のローンが数多くあります。

消費者金融で借りる

警察官は共済組合からの貸付だけでなく、消費者金融からお金を借りることもできます。申し込みは自分でやることになりますが、誰か他の人に利用を知られることなく借りることが可能です。他人に発覚しにくいのが消費者金融の大きなメリットでしょう。消

費者金融は個人の消費者向けに貸付をしてきた歴史があり、「職場に知られたくない」「家族にナイショで借りたい」という要望に応えてきた実績があります。利用者本人以外が知ることなく借りて返済するということに関して、多くのノウハウが蓄積されています。共済組合は職場に知られるリスクがありますし、銀行を利用するとカードローンにしても目的別ローンにしても家族に発覚せず済ませることは困難です。誰にも知られずお金を借りたいというときには、消費者金融が最も適した手段です。

消費者金融は、お金の使い道は問いません。冠婚葬祭、旅行、趣味、生活費の補填など、事業性のある資金以外なら何にでも使うことができます。また、審査が非常に早く、申し込みして当日中に借りることができるというのも大きなメリットです。

他人に知られない・資金使途が自由・即日融資という条件を満たすのは消費者金融だけです。デメリットは、金利が高いという点です。初回契約では金利は年率18%程度を設定されることが大半で、かなりの高金利と言っていいでしょう。利便性と引き換えに金利が高い、というのが消費者金融です。

消費者金融に申し込んでも審査はありますが、警察官は安定した職業ですし、収入も高く、離職率も低いという点から審査では非常に有利です。消費者金融は必ずしも申込者全員が借りられるわけではありません。

職種や年収などの個人属性が悪ければ、どんなに希望借入額を絞っても審査に通過できないことがあります。警察官は属性が高いと評価されており、他の職種に比較して格段に審査に通りやすいでしょう。

まとめ

警察官は基本的には共済組合からお金を借りましょう。

資金使途が限られますが、審査はそれほど厳しくありません。資金使途が自由なのは銀行のカードローンや消費者金融となります。

金利は高めになりますが、民間の金融機関では警察官の属性は高く評価されるため、審査では非常に有利です。

 

\ SNSでシェアしよう! /

借入DXの注目記事を受け取ろう

NO IMAGE

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

借入DXの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

若松 貴英

若松 貴英

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小企業主資産相談業務)・AFP(日本FP協会認定)/金融業務検定(法務上級)/銀行業務検定(法務2級・財務3級・税務3級)など。銀行勤務時は融資のスペシャリスト」(悪く言えば「融資しか知らない」)として勤務していました。そのため「借入」に対しる知識や経験には自信があります。

関連記事

  • 稼げるネット副業とは?難易度別に紹介

  • 社会保障制度って何?どういう役に立つの?

  • 家賃滞納したらどうなるの?払えないときの対処方法は?

  • 公社債とはどういうもの?一般人でも買える?

  • リボ払いの支払いを滞納しそうでやばい!もしものときの返済方法や対処方法とは?

  • 多重債務とはどういう状態?特徴と原因・借金苦の解決方法