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マル経融資とは?マル経融資の審査に合格するには?

金融用語集   221 Views

事業資金の調達を考える事業主の重視する点にも様々挙げられます。中でも「できるだけ金利負担を少なくしたい」という意見は多くあるでしょう。

低金利の融資の選択先のひとつに「マル経融資」と呼ばれるものがあります。1%台の金利設定で、最大2,000万円の高額融資を受けることも可能な制度です。

マル経融資とは?

マル経融資とは日本政策金融公庫の制度融資のひとつです。商工会議所や商工会の経営指導を受けている中小企業の経営者に対して低金利の融資を提供できるサービスです。

マル経融資に対する相談は無料で、地域の経営指導員が「きめ細かなサポート」を行うといった、中小企業の経営者にとってはありがたいサービスも付帯します。

マル経融資の借入限度額は最大2,000万円。銀行などの金融機関に比べてはるかに低い金利で借入ができます。保証人や担保が不要で、1~2年の据置期間もありますので、無理のない資金計画を立てることができます。

商工会・商工会議所とは?

商工会・商工会議所とは、市町村に設立された公的機関です。地域の事業者が業種に関わりなく、お互いに発展するために総合的な活動を行っています。「中小企業以上の経営者しか加入できない」と思われている方も多いかもしれませんが、実際にはフリーランスの方や個人事業主の方でも、自由に加入できます。

ただし加入条件は地域によって異なっています。入会金・年会費なども違いがありますので、自社地域の商工会・商工会議所の加入条件を確認するようにしましょう。

商工会・商工会議所へ加入することで、マル経融資を受ける以外にも様々なメリットがあります。

  • 新しい融資制度や、マル経融資の変更について、いち早く情報が得られる
  • 融資や経営に関する最新情報が得られる
  • 専門相談の新たな情報、日程の案内が受け取れる
  • 福利厚生サービスが受けられる、共済に加入できる
  • 会員交流事業に参加できる(他の経営者との縁が生まれる)

少ない経費で経営に役立つ支援を受けることができるのは、大きなメリットといえるでしょう。

マル経融資の審査に合格するには?

マル経融資の審査は日本政策金融公庫で行われますが、その前に商工会・商工会議所の推薦を受ける必要があります。

商工会・商工会議所から6ヶ月以上の指導を受けていることは大前提ですが、その上で借入希望金額に応じた返済能力が認められなければ推薦を受けることはできません。

逆に推薦さえ受けることができれば、日本政策金融公庫の審査においても合格できる可能性が非常に高くなります。

では推薦を受けるためのポイントはどのような点でしょう。自社の状況などによっても異なるでしょうが、最低でも以下のポイントを押さえて相談するようにしましょう。

①決算書内容

事業性融資で最も重要視されるのが「決算書」です。決算書はいわばその会社の「鏡」、事業内容から営業推移まですべてを映しています。決算書に何等かの問題があれば、まず審査には合格できません。

マル経融資の審査、商工会・商工会議所の推薦を受けれるかどうかも、決算書の内容が大きく影響を与えます。決算内容から借入希望金額に応じた返済が可能であると判断されなければ、マル経融資を利用するのはまず困難です。

決算書内容というと「利益さえ確保しておけば」と考える事業主も多いでしょう。確かに「利益が十分かどうか」は重要指標のひとつです。しかし「利益」だけを見て判断するわけではありません。「利益」以外にも次のような指標を相対的に判断することになります。

  • 売上は順調か?
  • 借入は過大でないか?
  • 資産内容には問題ないか?
  • 売上債権に不良分はないか?
  • いざという場合の自己資本には余裕があるか?
  • 減価償却は適正に行われているか?
  • 税金はきちんと納めているか?

その他、様々な指標が影響を与えることになります。マル経融資の利用を考えている方は、普段から商工会・商工会議所の担当者と接触しているはずです。決算書の内容に欠けている部分があると感じる場合には、相談してみましょう。何か解決策を提案してくれるはずです。

②自社をアピールする

商工会・商工会議所の推薦を受けるには、「融資を受けることで自社に大きな好影響が見込める」とアピールしなければいけません。例えば「赤字だから資金が不足している、借入したい」といっても、まず推薦は受けれません。自社の強みを上手にアピールするとともに、融資の必要性や融資後の資金計画などをきちんと説明することが大切です。

  • 自社の強みはどこでしょうか?
  • なぜ借入が必要なのでしょうか?
  • 資金投入により、どのようなメリットがあるのでしょうか?

しっかりと自社をアピールできるように、事前資料なども整えておきましょう。

③書類をしっかりと整備しておく

アピールするには、しっかりとした事前準備が必要です。とくに説明に即した書類をしっかりと作成することがポイントになります。決算内容の日補足資料の他、経営状況、経営対策を述べた資料を具体的数字に即して作成するようにしましょう。

普段、このような書類作成に不慣れな経営者も多いはずです。自社経理担当者や出入りの税理士などにも相談して、書類の精度を上げておきましょう。

④問題点を解決できることを説明する

自社に問題点がある場合、その問題点を今後解決できる目途がなければ審査には合格できません。的確に問題点をつかんでいるという点はプラスとなりますが、その問題点をどのように解決していくのかも説明する必要があります。

  • 赤字は一過性で、今後は黒字を確保できる(一過性の理由を説明する)
  • 取引先からの入金サイトや仕入支払いサイトの変更する見込みで、資金繰りを改善できる
  • 事業のコストカットにより、経費が削減できる

このような解決策を具体的数字を添えて説明できるようにしておきましょう。

マル経融資の申し込みに必要な書類

マル経融資の申し込みに必要な書類は、各種制度や取扱商工会・商工会議所によって異なります。主に以下のような書類が必要となります。事前にしっかりと準備しておきましょう。

個人事業主の場合

  • 前年・前々年の確定申告書(収支内訳書)
  • 所得税・事業税・住民税の領収書または納税証明書
  • 見積書・カタログ等(設備資金の申込みの場合)

法人の場合

  • 前期・前々期の決算書および確定申告書
  • 決算後6ヶ月以上経過の場合は最近の残高試算表
  • 法人税・事業税・法人住民税の領収書または納税証明書
  • 商業登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • 積書・カタログ等(設備資金の申込みの場合)

マル経融資の手続きの流れ

①商工会・商工会議所へ申込

まずは商工会・商工会議所に申込を行います。マル経融資を利用する条件となっている「経営指導」とは、商工会・商工会議所の「経営指導員」や「補助員」が、経営に役立つアドバイスや指導を行う(相談に乗ってくれる)ことを指しています。普段アドバイスを受けている経営指導員・補助員の方に、マル経融資申込の相談を行ってみましょう。

②商工会・商工会議所が推薦

借入希望条件に応じて、商工会・商工会議所の担当者が日本政策金融公庫に推薦を行います。

③審査・融資

日本政策金融公庫において審査が行われます。審査に合格できればマル経融資が実行されます。

まとめ

マル経融資は低金利かつ高額の資金を調達できる有効的手段のひとつです。融資制度などは少し複雑で、簡単には利用できませんが、資金繰りに悩む中小企業・小規模個人事業主にとっては強い味方となります。

ただし普段から商工会・商工会議所を利用していることが前提の制度です。商工会・商工会議所を通じて経営指導なども受けることができますので、加盟されていない事業主は一度加盟に向けた相談を行うことも検討されてもいいのではないでしょうか。

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ライター紹介 ライター一覧

若松 貴英

若松 貴英

保有資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小企業主資産相談業務)・AFP(日本FP協会認定)/金融業務検定(法務上級)/銀行業務検定(法務2級・財務3級・税務3級)など。銀行勤務時は融資のスペシャリスト」(悪く言えば「融資しか知らない」)として勤務していました。そのため「借入」に対しる知識や経験には自信があります。

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