スタービジネスカードローンの審査基準は?
メガバンクが大手先を中心に営業を展開しているのに対し、地方銀行は中小企業や個人事業主を中心とした営業を展開しています。大口融資ではなく小口融資に特化した商品も多く、中小の経営者に人気のある商品も多くあります。
東京スター銀行の「スタービジネスカードローン」も最高限度額500万円の小口のビジネスローンです。カードローン型で、中小企業や個人事業主に人気のある商品です。
Contents
東京スター銀行「スタービジネスカードローン」とは?
東京スター銀行は、2001年に米国の投資ファンドであるローンスターが設立し、経営破綻した東京相和銀行の経営地盤を引き継いで営業を開始しました。
首都圏を中心に、全国の主要都市などで店舗を展開、店舗外ATMも各地に設置されています。またインターネットバンキング(東京スターダイレクト)にも力を入れており、パソコンやスマートフォンから24時間取引可能となっています。
「スタービジネスカードローン」もインターネットから申込が可能なビジネスローンです。カードローン型でありながらスマホ・パソコンからの借入が可能で、1枚保有しておけば、いざという資金不足にも対応できます。
商品概要(2019年7月1日時点)
資金使途 | 事業性資金 |
---|---|
融資形式 | 当座貸越(カードローン) |
利用限度額 | 50万円以上500万円以下(10万円単位) |
契約期間 | 1年(以降1年毎に自動更新。但し、契約期間満了日の時点で満70歳に達していた場合は更新不可) |
金利 | 年利6.5%~14.5%(保証料含む) |
ご返済方法 | 残高スライドリボルビング方式 |
約定返済日 | 毎月4日(銀行休業日の場合は翌営業日) |
担保・保証人 | 不要 |
保証会社 | アイフル株式会社またはオリックス・クレジット株式会社 |
遅延損害金 | 年14.5%(1年を365日とする日割計算) |
必要書類
審査合格後の主な必要書類は以下の通りです。不明な点は問い合わせて確実に準備しましょう。
- 本人確認資料
- 直近1期分の収入が分かる書類
- 商業登記簿謄本(法人代表者の方)
- 個人事業開業届出済証明書(開業間もない方)など
手続きの流れ
①申込
WEBもしくはFAXから申し込みます。2社の保証会社のいずれかを選択して申込を行います。
②審査
審査結果は最短で5日で回答されます。
③申込書郵送・書類提出
保証審査合格後通知が行われ、申込書類一式が郵送されます。記入・捺印後、必要書類を添付して返送します。
④カード発行・借入
提出された申込書に基づき、本審査が行われます。本審査合格後、ローンカードが郵送されます。東京スター銀行、ゆうちょ銀行または全国の提携金融機関ATMで借入が可能になります。インターネットバンキング「東京スターダイレクト」のご契約により、スマホ・パソコンからも借入できます。
即日融資は不可
申込はWEBもしくはFAXで、契約まで来店不要で手続きが完結します。ただし審査回答は最短で5日、申込書類のやり取りは郵送で行いますので、申込を行ったその日に融資を受ける「即日融資」には対応できません。
カードローン型の消費者金融のビジネスローンの中には即日融資に対応している商品もあります。「どうしても今日中に借りなければいけない」という場面では他の手段を講じる必要があります。
返済方法・返済方式
返済日は「毎月4日(休業日の場合は翌営業日)」。東京スター銀行に開設した普通預金口座から自動引き落としされます。また毎月返済以外に「東京スターダイレクト」を利用しスマホ・パソコンから、またローンカードを利用し東京スター銀行またはゆうちょ銀行のATMから、任意返済も可能です。
返済方式は「残高スライドリボルビング方式」です。前月末の借入残高に応じて翌月の返済元金が以下のように決定されます。
前月末時点の貸越残高 | 返済元金 |
---|---|
30万円以下 | 5,000円 |
30万円超から50万円以下 | 10,000円 |
50万円超から70万円以下 | 15,000円 |
70万円超から90万円以下 | 20,000円 |
90万円超から150万円以下 | 25,000円 |
150万円超から200万円以下 | 30,000円 |
200万円超から250万円以下 | 35,000円 |
250万円超から300万円以下 | 40,000円 |
300万円超から400万円以下 | 55,000円 |
400万円超から500万円以下 | 65,000円 |
なお、利息の計算方法は、前回約定返済日から該当返済日の前日までの当座貸越元金に対して、「毎日の貸越最終残高の合計額×金利÷365」の算式により計算されます。利息金額が上記返済金額を超える場合、約定返済日の利息金額が返済金額となります。
スタービジネスカードローンの審査基準は?
「スタービジネスカードローン」は第二地方銀行である東京スター銀行のビジネスローンです。そのため消費者金融に比較して審査基準がやや厳しいものになっています。ただしメガバンクの事業性融資に比較すると借りやすいといえるかもしれません。
最高限度額500万円と、もともと小口融資に特化したビジネスローンです。中小企業や個人事業主の小口資金ニーズに対応していますので、メガバンクの大口融資に対して中小企業や個人事業主に優しいサービスとなっています。
収入確認書類(決算書など)の提出は「1期分」となっている点も審査基準が緩めと判断できる理由です。通常のビジネスローンは「2期分」の提出が必要となっていますので、この点も中小企業や個人事業主に優しいといえるでしょう。
とはいっても誰もが審査に合格できるわけではありません。事業収入からの返済能力が認められば、当然審査には合格できないでしょう。審査基準は緩めとはいっても、相応の返済能力は必要です。
保証会社は2社
「スタービジネスカードローン」の保証会社は「アイフル株式会社」または「オリックス・クレジット株式会社」となっています。申込はいずれかの保証会社を選択することになります。申込者が保証会社を選択する商品はめったにありません。
どちらかの会社で取引がある場合、取引内容が審査に影響を与えるでしょう。保証会社にとってメリットがあると判断されると、スタービジネスカードローンの審査でも有利に働くかもしれません。逆に取引内容に問題がある場合は、まずスタービジネスカードローンの保証は受けることはできません。
ただし「一方で不合格ならもう一方でチャンス」といったものではないようです。「2回チャンスがある、だめならもう一方で」と考えて申し込むのはやめておきましょう。
スタービジネスカードローンの評判
スタービジネスカードローンのメリット
①来店不要
申込はWEBもしくはFAXで行います。来店不要で手続きできます。
②中小企業に優しい
メガバンクの融資審査に比較して、小口資金に特化している分、中小企業や個人事業主に優しい審査が期待できます。
スタービジネスカードローンのデメリット
①即日融資不可
審査回答は最短5日となっています。申込書類のやり取りも郵送で行いますので、申込を行ったその日に融資を受ける「即日融資」には対応していません。
②低めの限度額
最高限度額500万円は、ビジネスローンでは低め。大口融資には対応できません。
まとめ
近年、独自のサービスを展開している東京スター銀行のビジネスローンです。あえて小口資金に特化し、中小企業や個人事業主に優しい商品となっています。
即日融資には対応していませんが、1枚保有しておけば全国のATMからの借入の他、スマホやパソコンからの借入が利用できます。銀行のビジネスローンですので安心感も得る商品です。