結婚式のお金はどのくらい必要?お金がないときの対処法

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結婚式にかかる費用の相場と内訳
全国平均で350万円
大手の結婚情報誌によると、婚約から新婚旅行にかかった結婚費用は2019年で全国平均461万1000円でした。地域によって若干の差があり、最も金額が低かったのは会費制披露宴という方法が広く行わている北海道で、平均で292万6000円という結果が出ています。
その他の地域では、おおよそ450万円を超えています。
結婚費用のなかで最もお金がかかるのは挙式・披露宴費用です。全国平均は354万9000円となっており、そのうち35%近くが披露宴の料理や飲物のための費用で、121万7000円かかっています。新婦の衣装費用は47万9000円、引き出物などのギフト費用も34万8000円かかっています。
項目別結婚費用全国平均
婚約 | 結納・会場費 | 23万1000円 |
良家の顔合わせ・会場費 | 6万7000円 | |
婚約指輪 | 35万5000円 | |
挙式・披露宴 | 結婚指輪(2人分) | 24万2000円 |
挙式・披露宴費用 | 354万9000円 | |
新婚旅行 | 新婚旅行費用 | 61万4000円 |
新婚旅行土産費用 | 10万4000円 |
挙式・披露宴に招待するゲストは全国平均で64・3人となっています。結婚式は通常、挙式と披露宴の2つで構成されます。挙式は教会や仏前で宗教的な色彩の行事を親族やごく親しい人とともに行うもので、披露宴は華やかにゲストを招待してイベントとして楽しむものです。
主に費用がかかるのは、この披露宴です。地域によって、どのような項目に費用をかけるか異なっており、地域の習慣が大きく影響するため、費用の使い方にも地域差があります。
挙式料から料理、衣装代まで詳細に
1.挙式費用
挙式費用とは、チャペルや神殿などで挙式を行うときにかかる費用です。スタイルによって相場が異なります。
- キリスト教式:10万円~25万円
- 神前式:5万円~15万円
- 人前式:5万円~20万円
挙式での演出として、生演奏やゴスペル、フラワーシャワーなどがありますが、このときには追加で料金がかかります。
2.料理
結婚式で最もこだわるのが料理というカップルも多く、通常は1万円から2万円程度のコースが相場ですが、なかには4万円以上もするプランを選ぶ人もいます。結婚式場では、まず初回の見積もりでは最も安いプランを提示し、その他にオプションとして様々な料理を提供しています。
- デザートビュッフェ:1人あたり1000円~2500円
- お子様ゲスト用プレート:3000円~6000円
3.衣装
衣装は最も料金の上下がある項目です。ブランドものを選ぶとその分高くなります。なかには、母親から譲り受けたドレスを着るという花嫁もいて、このときにはほぼ無料です。
- ウェディングドレス:25万円以上
- カラードレス:20万円以上
- 白無垢:20万円以上
- 色打掛:30万円以上
- タキシード・紋付袴:8万円~10万円
4.装花とブーケ
花の種類やボリュームによって装花やブーケの価格も変わります。
- ゲストテーブル装花:8000円~1万円
- 新郎新婦テーブル装花:5万円~8万円
- ブーケ:5000円~1万円
- 両親への贈呈用花束:5000円~8000円
5.会場使用料
披露宴会場の使用料や、控室なども含めた施設全体の使用料として設定されます。これも金額に大きな開きがあり、どの会場を使うのか、式の時間によっても左右されます。
- 5万円~30万円
6.ヘアメイク・着付け
衣装関連では着付けといった費用もかかります。
- ドレスなどの洋装の支度:1着1万円~5万円
- 和装の支度:1着3万円~5万円
- 新郎の支度:5000円~1万円
ヘアメイクを事前に打ち合わせしたいときには、リハーサル代として2万円ほどかかります。
7.司会利用料
挙式や披露宴を進行してくれて、場を盛り上げてくれる司会のプロに依頼すると、5万円から8万円が相場です。料金のなかに打ち合わせや進行表の作成が含まれているかも確認しておきましょう。バイリンガルや歌手といった特殊なスキルを持つ司会者に依頼すると、さらにオプション料金がかかります。
8.その他こんな費用も(引き出物や音響など)
- 引き出物:友人用・3000円、来賓親族用・5000円
- スナップ撮影:10万円以上
- ビデオ撮影:10万円以上
- 上映用映像作成:5万円以上
- 音響使用料:3万円~10万円
結婚式費用はいつ支払う?
結婚式の費用はいつどのように支払うのかによって、お金の準備の時期や方法が異なります。式場によっては費用の準備の状態に応じて様々な支払い方法を選ぶこともできます。
主な支払期日とメリット・デメリット
・前払い:結婚式当日の前日までに費用の支払いをする。
メリット:結婚式当日は費用の支払いについて心配しないで済む。
デメリット:結婚式までに計画的に費用を用意する必要がある。
・当日払い:結婚式の当日(主に披露宴後)に費用の支払いをする。
メリット:ご祝儀を費用に充てることができる。
デメリット:ご祝儀がアテにしていた金額に満たない場合を想定しておく必要がある。
・後払い:結婚式の翌日以降に費用を支払う。
メリット:ご祝儀などを確認してから費用の支払いができる。
デメリット:ご祝儀が足りなくなって予定と異なった資金調達が必要になることがある。

結婚式の費用を調達する方法
費用の元手はここから
結婚式の費用をすべて自分たちだけで負担するとは限りません。多くの場合、カップルの両親から援助を受けています。結婚情報誌の調査によると、両親や親族から資金援助があったカップルは全体の65.3%にものぼります。親にとっては「我が子の一大イベント」ですので、応援してくれることが多いと推測されます。
また、結婚式には必ず「ご祝儀」があります。どのような人を招待するのかも事前に分かっており、「この立場の人はおおよそこのくらいのご祝儀をくれる」というのも調べると簡単に分かるので、ご祝儀金額の予測を立てることができます。親からの援助とご祝儀の金額を差し引いた分が自分たちの負担額になります。
結婚式には全国平均で350万円もの費用がかかりますが、これを全額自分たちで負担するというケースのほうが珍しいでしょう。
また、多くの場合で自己負担金は新郎・新婦で折半しています。特に衣装では女性側のほうに高くつくため、この分は自分で出したいという女性は非常に多くいます。情報誌のアンケートによると、自己負担金の分担は以下のようになっています。
- 完全に折半:46.9%
- 新郎が多く負担:30.9%
- 新婦が多く負担:22.2%
どのように負担を分担するのかも、良く話し合って最適なやり方を考えてみましょう。式場の担当者に相談してもいいでしょう。
自己負担金の計算方法
全体の費用からご祝儀を差し引いた額がカップルの負担金となります。ゲストの内訳や人数を概算してみると、おおよその金額が分かります。
ご祝儀の相場
- 兄弟・姉妹・親戚:5万円~10万円
- 上司:3万円~5万円
- 友人:3万円
- 会費制度を使うとき:1人当たり1万円~2万円
ご祝儀の一般的な相場は3万円です。会社の上司や親戚からはお祝いとして3万円以上のご祝儀がもらえる可能性が高いと言えます。
大雑把には、ゲストが60名ならご祝儀の総額は約180万円くらいです。ゲスト1人当たりにかかる金額が4万5000円とすると、総費用は270万円です。そこからご祝儀の額を引いた90万円が自己負担する金額となります。
全体の費用から、さらに親・親族からの援助を差し引くこともできます。アンケートによると、結婚式を行うにあたって親や親族から援助をもらった後に自分たちで負担する金額は「200万円台」が最も多かったという結果が出ています。
まずは200万円程度を準備して、親や親族からの援助と合わせて結婚式を行い、ご祝儀のお金をもらうことで負担が減るという図式になります。そのやり方に沿って結婚式を行ったカップルに自己負担金を調査したところ、平均は117万円という結果が出ています。
ブライダルローンを使う
結婚式の費用を調達するにあたって、自分たちで貯めたお金を使うという方法もありますが、式場に事前に支払う金額に足りないというケースもあります。こういったときには、銀行が提供する「ブライダルローン」というローン商品を使うことも考えてみましょう。
これは住宅ローンや自動車ローンなどのように、借入したお金の使い道が決まっているローンで、結婚費用にだけ使える商品です。
結婚式や披露宴の資金として使うことはできますが、それ以外の結納金などには使えません。結婚式や披露宴は式場から見積書がもらえますが、結納は個人間のやり取りがあるため、見積書も請求書も出せないため、ブライダルローンの対象外です。
利用の仕方としては、通常は式場や会場にブライダルローンを使うことを通達して、見積書を出してもらいます。それを銀行に提出して、銀行から式場に直接振り込んでもらうことになります。自分たちの手元にいったん渡るというものではありません。住宅ローンや自動車ローンと同じく、銀行から業者へとお金が渡るタイプのローンです。
新婚旅行の費用にも対応している商品もあり、活用の範囲は広く取ってあります。金利は変動金利・固定金利の両方がありますが、通常は固定金利です。金利の相場は年率7%程度で、返済期間は7年から8年が相場です。
目的型フリーローンを使う
ブライダルローンでなく「目的別フリーローン」を使うという方法もあります。これは借入金をどのような目的に使っても良いという借入方法です。ただし、使い道は契約時に申告する必要があり、後日になって変更したり申告内容以外に使ったりすることはできません。
たとえば家電製品を買いたいという理由で融資を申し込んだら、申告した通りの製品を購入しなければなりません。製品の見積書が必要で、見積金通りの融資しかされません。
目的別フリーローンのメリットは、必要に応じて融資を行うブライダルローンとは異なり、結婚に関わる資金を一括で借りることができるという点にあります。
結婚式、披露宴だけでなく、新婚旅行や新居に入居するための敷金・礼金など、見積書が出せるものであれば何でも使うことが可能なので、ブライダルローンよりも使い道が限定されないという点で柔軟性があります。
あくまで「必要なお金を見積書を出して融資してもらう」というローンですので、この点だけは注意しておきましょう。
ブライダルローンとは?
ブライダルローンとカードローンとはどう違う?
ブライダルローンは、挙式や披露宴、婚礼衣装、結婚指輪などの使い道を結婚資金に限定したローンで、比較的低い金利で借りられるのが特徴です。
それに対し、使い道を限定せずに自由に借りることができるのがカードローンです。クレジットカードやキャッシュカードを使って一定の限度額まで何度で借りることができるものです。
ブライダルローンとカードローンのメリット・デメリット
ブライダルローン | カードローン | |
メリット | ・金利が低い ・直接式場に振り込まれる ・借りる金額を設定できる ・資金使途が限定されているので借りすぎを防げる |
・結婚資金以外も借りられる ・必要書類が少ない ・融資までの時間が短い ・30日無利息というところもあるので、ご祝儀で一括返済もできる |
デメリット | ・結婚資金のみに限定される ・提出書類が多い ・融資まで時間がかかる ・多めに借りることができない |
・金利が高い ・自分で返済するとき遅れると信用情報に関わる ・借りすぎる傾向がある |
審査や金利は?
ブライダルローンは、カードローンに比較すると審査は厳し目です。審査の基準は金融機関によっても異なりますが、共通しているのは「安定した収入があること」です。年齢は20歳以上が条件ですが、親が審査を通る条件を満たしているときには、親の名義で借りることも可能です。
審査に落ちやすいのは、「年収が低い」「勤続年数が短い」「勤務先の在籍確認ができなかった」「信用情報の内容が良くない」といったケースがあります。
信用情報は、カードローンやクレジットカードなどの利用履歴のことで、返済の遅れがあったり、返済でトラブルを起こしたりしているとネガティブな情報が記載されて審査で不利になります。
また、ブライダルローンの多くは銀行が提供するものですので、消費者金融の審査に比較すると若干厳しい傾向があり、使い道のはっきりしているブライダルローンでも審査に落ちることはあります。
ブライダルローンの金利は約3%から10%程度と、金融機関によって差があります。利用上限額は300万円から500万円が一般的で、金額に関わりなく金利が一律という点がカードローンとは大きく異なる点です。カードローンの金利は15%から18%程度で、10%というのは珍しいと言えます。
この点ではブライダルローンのほうがぐっと有利でしょう。
返済はどうなる?
ブライダルローンはおおよそ、返済期間は3年から5年程度に設定されます。最長でも10年です。借りる額が大きいほど、毎月の返済は厳しくなりますし、金利が高いほど総返済額も高くなります。また、返済期間はローンでは重要なことで、返済期間が延びるほど総返済額も高くなる傾向があります。
ブライダルローンは借りる額が大きいため、ちょっとした金利の差でも返済額には大きな違いが出てきます。少しでも低金利のローンを選んで短期間で返済しましょう。
銀行といっても都市銀行ではなく、地方銀行のほうがブライダルローンは得意ですので、自分が居住している地域の地方銀行のホームページを見てみましょう。
100万円を3年で返済するとき
金利 | 3% | 5% | 7% |
毎月の返済額 | 2万9081円 | 2万9971円 | 3万877円 |
総返済額 | 104万6924円 | 107万8952円 | 111万1575円 |
300万円を5年で返済するとき
金利 | 3% | 5% | 7% |
毎月の返済額 | 5万3906円 | 5万6614円 | 5万9404円 |
総返済額 | 323万4364円 | 339万6822円 | 356万4216円 |
ローンを使うということは、使わなかったときよりも最終的な出費が増えることを意味します。特に結婚資金のローンでは、まだ家計の管理に慣れていない新婚生活のうちに返済という負担がかかることになります。まずは結婚式の費用を抑えることや、ローン以外に頼れるあてがないかも考えましょう。
借りる際にも、たとえば会社には従業員向け貸付が利用できることがあります。多くの従業員向け貸付では、結婚資金は貸出の対象となっています。
まとめ
結婚式には意外に大きなお金がかかります。親や親族からの援助やご祝儀なども期待できますので、それを含めて良く検討しておきましょう。式場によっては、ブライダルローンと提携しているところもあります。
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結婚式を行うにはお金がかかります。やり方次第では、あまりお金をかけずに済ますこともできますが、一生に一度の晴れ舞台を質素にするのも寂しいでしょう。思いがけないタイミングで結婚する可能性は誰にでもあります。
どの程度のお金が必要か、自己資金が足りないときの対処法も知っておきましょう。